三連単

蛭子買いだと勝てない!競艇三連単で買い目点数を絞らないといけない理由

競艇の舟券の買い方の1つに「蛭子買い(えびすがい)」があります。競艇初心者でも、一度は聞いたことがあるかもしれませんね。

蛭子買いとは、買い目点数が多いので的中率は高くなる買い方です。

しかし、的中してもマイナス収支になる「トリガミ」になってしまうことも多く、蛭子買いをする際は十分に注意が必要になり、おすすめはできません。

今回の記事では、

  • 蛭子買いとは?
  • 蛭子買いだと勝てない理由は?
  • 三連単で買い目点数を絞らないといけない理由は?

など、蛭子買いがおすすめできない理由についてご紹介していきます。

そもそも蛭子買いとは?:ある法則に従い三連単ボックスを買う方法

「蛭子買い(えびすがい)」とは、ある法則に従って三連単ボックスを買う方法。競艇好きである漫画家の蛭子能収(えびすよしかず)さんが提唱しています。

私が考えた必勝出目とは「1256」「235」「245」のボックス舟券である。全部で36点買いになるが全通りだと120点であり、約3分の1の舟券を買うことになる。買い目が多過ぎるよ、という人もいると思うが、120点の内36点だ。約3分の1の舟券買いになる。つまり3600円以上の配当が出なけりゃ取っても赤字になってしまう。

しかし私は思う。点数を少なくしたがために当たりを逃したら、それこそ負けてしまうじゃないかと。舟券は当てることが大事。例え赤字であろうと儲けが少なかろうと、当てることが大事なのだ。それにより赤字になったって全く当たらない少数の舟券買いよりは減る金額は少なくて済むのだから。

(ガイドワークス公式HP 蛭子能収のうきうきギャンブラー人生 Vol.44 私が買う出目舟券より)

蛭子買いの購入方法は?

蛭子買いは、以下の計3つを同時に買うことです。

  • 三連単4艇ボックスで24通りの舟券=「1256ボックス」
  • 三連単3艇ボックスで2つ合わせて12通りの舟券=「235ボックス」、「245ボックス」

このとき、競艇予想で重要な「どの競艇場のレースか」「どんな選手が出走するか」、「風や干満の差はどうか」などの判断材料によって買い方が変わることはありません。

ボックスは、選んだ複数の艇で1着、2着、3着の組み合わせをすべて買う方法のため。

したがって、買い方さえ覚えれば初心者でも利用しやすい買い方と言えますね。

三連単のボックス買いとは?

ボックス買いとは、複数の艇を選ぶだけで全通りの組み合わせを選択できる買い方のことです。

そして、ボックス買いは

  • 高配当が飛び出すようなレース
  • 3着以内に入りそうな艇は予想できたものの、着順までは予想できない

以上の状況のときに使われることが多いですね。

例えば、三連単「1号艇-2号艇-3号艇ボックス」の買い方をしたとします。買い目としては

①-②-③ ①-③-② ②-①-③②-③-① ③-①-② ③-②-①

以上の6通りになります。

ボックス買いは複数通り買えるので便利ですが、買い目点数の調整をしにくいデメリットがあるため購入する際は注意しましょう。

蛭子買いの買い目一覧

ここでは、蛭子買いの買い目「1256ボックス」、「235ボックス」、「245ボックス」をすべてご紹介します。

ボックス 1着 2着 3着
1 「1256ボックス」 1号艇 2号艇 5号艇
2 1号艇 2号艇 6号艇
3 1号艇 5号艇 2号艇
4 1号艇 5号艇 6号艇
5 1号艇 6号艇 2号艇
6 1号艇 6号艇 5号艇
7 2号艇 1号艇 5号艇
8 2号艇 1号艇 6号艇
9 2号艇 5号艇 1号艇
10 2号艇 5号艇 6号艇
11 2号艇 6号艇 1号艇
12 2号艇 6号艇 5号艇
13 5号艇 1号艇 2号艇
14 5号艇 1号艇 6号艇
15 5号艇 2号艇 1号艇
16 5号艇 2号艇 6号艇
17 5号艇 6号艇 1号艇
18 5号艇 6号艇 2号艇
19 6号艇 1号艇 2号艇
20 6号艇 1号艇 5号艇
21 6号艇 2号艇 1号艇
22 6号艇 2号艇 5号艇
23 6号艇 5号艇 1号艇
24 6号艇 5号艇 2号艇
1 「235ボックス」 2号艇 3号艇 5号艇
2 2号艇 5号艇 3号艇
3 3号艇 2号艇 5号艇
4 3号艇 5号艇 2号艇
5 5号艇 2号艇 3号艇
6 5号艇 3号艇 2号艇
1 「245ボックス」 2号艇 4号艇 5号艇
2 2号艇 5号艇 4号艇
3 4号艇 2号艇 5号艇
4 4号艇 5号艇 2号艇
5 5号艇 2号艇 4号艇
6 5号艇 4号艇 2号艇

ちなみに、蛭子買いはボックスを利用しなくても、上記の表にある買い目を一つひとつ購入することでも可能です。

ただし、購入には時間が非常にかかるのであまりおすすめはできません。

蛭子買いのメリットは?:的中率が高く、穴舟券が狙える

蛭子買いのメリットとして

  • 的中率が高い
  • 穴舟券が狙える

以上の2つが挙げられます。

まず三連単は全部で120通りなので、的中率は単純計算で「36/120×100=30%」。つまり、三連単が3レースに1レースは的中することになります。

また、競艇は天候や選手の状況、モーターなどが原因でレースが荒れやすいです。荒れたレースのときに条件がうまく合致すると、オッズ100倍以上の舟券が的中することもあり得ます。

買い目点数が少ないとなかなか当たらない万舟券でも、蛭子買いなら当たる可能性があると言えますね。

蛭子買いだと勝てない理由は?:買い目点数を絞らないとトリガミになるから

しかし、競艇予想のプロでも「蛭子買いは勝てない!」と思っている人が多いです。なぜなら、

  • 1レースにかかる舟券代が高い
  • 買い目点数が多くなるとトリガミになる

以上の2つがデメリットとして挙げられるため。

蛭子買いを行うためには、毎レース36点の舟券を購入する必要があります。そのため、100円で舟券を購入したとすると、最低でも1レース参加するためには3,600円かかることになります。

そして、同じ競艇場で終日購入する場合、レースは1日12レースあるので合計43,200円が必要になります。

また、蛭子買いは買い目点数が多過ぎるので、的中してもマイナス収支になる可能性が高いですね。

実際に購入してみると…

2019年10月30日には144レース開催されました。1レースにつき36通りで検証した結果がこちら。

会場 レース 1着 2着 3着 払戻金
多摩川 2R 1 2 5 1,990円
3R 1 2 5 2,390円
4R 1 2 6 2,190円
蒲郡 5R 2 3 5 2,920円
6R 1 2 6 1,190円
常滑 3R 1 2 6 1,020円
7R 1 5 2 9,180円
10R 5 4 2 19,640円
12R 6 1 5 110,870円
6R 2 1 6 1,430円
9R 1 2 5 2,190円
びわこ 3R 1 3 6 620円
8R 6 5 2 5,350円
住之江 2R 3 5 2 1,550円
7R 1 6 2 5,480円
10R 2 1 5 1,900円
尼崎 2R 2 5 6 1,820円
7R 2 5 4 11,690円
9R 1 6 2 1,550円
鳴門 9R 2 1 5 1,820円
11R 2 6 5 57,390円
宮島 3R 2 6 5 5,700円
6R 1 6 2 3,330円
下関 3R 1 5 2 3,350円
6R 5 3 2 2,760円
12R 1 2 6 2,260円
唐津 2R 1 5 2 2,870円
9R 1 5 2 3,810円
大村 3R 2 4 5 14,790円
4R 2 1 6 3,510円
6R 1 2 5 2,090円
9R 1 2 5 3,430円

結果は、144レース中30レースの的中なので、的中率はおよそ20.8%になることが分かります。

そして、3連単1点100円で購入してみた場合のシミュレーションです。

  • 購入:518,400円(3,600円×144レース)
  • 払い戻し:292,080円(30レース的中)
  • 最高払戻金額:110,870円
  • 最低払戻金額:620円
  • 収支:-226,320円
  • 回収率:56.3%

以上の結果から、蛭子買いでは勝てないことが分かりますね。

まとめ:蛭子買いはメリットよりデメリットの方が大きい!

今回は、「蛭子買い」について解説してきました。

〜蛭子買いまとめ〜

  • 蛭子買いとは合計で36点買い
  • 蛭子買いはボックス買いを利用しているので、買い目点数が多くなってしまう
  • 買い目点数を絞らないとトリガミになってしまうことも多く、回収率が低くなりやすい

蛭子買いは、穴舟券が的中したときに一発逆転できる魅力があります。

しかし、買い目点数が絞れないので、マイナス収支になりやすいです。つまり、メリットよりもデメリットの方が大きいので、あまりおすすめはしない買い方と言えます。

ちなみに蛭子さんのギャンブル生涯収支は、マイナス1億円以上にのぼっているそうです。

「一発逆転するなら、一度は購入してみたいな」と考えている競艇初心者の人もいると思いますが、よほど荒れたレースで無い限りはやめておきましょう。